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教授紹介

ご挨拶

小野口 昌久核医学画像は放射性医薬品を患者に投与し,臓器の機能,代謝および血流など,分子レベル(生理学的・生化学的情報)の変化を画像化して生体情報を得るのが特徴であります。X線CTやMRIに比し形態学的情報は劣りますが,任意の断面像が得られ,定性画像の他に定量性に優れている点が大きいと言えます。このような核医学は世界中で新しい医学の分野として注目されています。

さらに,現在医療(技術)は経験に基づく技術から,科学的根拠に基づいた医療(技術)へと展開してきました。また医療も統合的医療から個別化医療へと進みつつあります。核医学技術の領域でも例外ではありません。

私たちの研究室では一般的な核医学検査を中心とするシンチレーションカメラ,SPECT/CT装置やPET/CT装置などを用いた基礎実験や臨床データを画像処理,解析することにより,患者さんに役立つ核医学技術,さらには新しい先端技術にも意欲的に取り組んでいます。同時に,新しい医療技術を率先できる人材育成にも努めています。

当研究科保健学専攻量子医療技術学講座には全国から意欲的な社会人大学院生も多く在籍していることから,さらに第一線で活躍できる人材を育てていくことも私たちの責務だと考えています。また,2012年4月より当大学院は医学系研究科から医薬保健学総合研究科へと改組されました。これにより大学院教育組織が一元化し,医学,薬学,保健学分野が三位一体となった教育研究上の相互支援と学際的な取り組みがさらに前進することが期待されます。このような環境を利して,今後,金沢大学での教育,研究の実績を国内外に強くアピールすることに努めていきたいと思います。

まだ小さな研究室ながら,在籍者も30名弱となりました。今後も当研究室を初め,多くの関連する施設,部署の発展を願って,皆さんとともに邁進していきたいと考えています。
何卒,宜しくお願い申し上げます。

 

金沢大学医薬保健研究域保健学系
量子診療技術学分野(核医学)
小野口 昌久

*略歴・実績は金沢大学 研究者情報をご覧ください。